CONCEPT

私達が作るこのカホンは、地元木材関係者やミュージシャンなどの協力を得ながら開発・製造しています。
地域ぐるみで協働して木を楽しむ事「楽木」をコンセプトに木のまち興しに取り組んでいます。

尾鷲ひのきへの想い

「ひのき」は硬いと思われがちだが、意外にそうでもない。 建築材、特に柱材に向くことはよく知られている。適度に硬く粘りがあるので柱に使われる。 「ひのき」は適度な厚さの板にするとそれだけで心地よく響く。硬さと柔らかさを備えるいいバランスそんな「ひのき」が「やさしい」音を奏でる。「ひのき」の香りが好きだ。芯の部分、濃い赤みのところが特にいい香りがする。 レモンの香りをまろやかにしたような。そんな香りがする。

尾鷲ひのきへの想い

森・樹への想い

子供のころ「じいちゃん」が「とうちゃん」が山の仕事をしていた。物心ついたころから森が遊び場だった。お風呂は薪で沸かす。小学生の頃から風呂の焚きつけは私の仕事だった。いつも木に囲まれていた。いつの頃かのこぎりで木を切って金槌でトントンと遊んだ。

森・樹への想い

起業・木工職人への道

物づくりが好きな事もあって就職は土木の道を選んだ。大阪でしばらく働き30歳で帰郷。大阪にいる間は山や木の事は忘れていたが、帰郷してすぐ想い出が蘇った。しばらくは地元の障がい者の福祉施設で勤めたが、どうしても木工がしたいという思いが募り帰郷して5年、無謀にも脱サラ、35歳で起業した。それから~「樹」を生業にして四半世紀が経つ。 地元の樹・「ひのき」を使って物づくりがしたいと想い始めた木工房。跡継ぎではじめたつもりはなかったが、今となっては山への想いは継いでいたのかと思う。

起業・木工職人への道

「カホンとの出会い」

最初は木工ができれば作るものは何でもよかった。とにかく「ひのき」で何でも作るをコンセプトに物づくりをした。いつの頃か「ひのき」で特別なものが作りたいと思うようになる。そんなとき木の仲間を通じてカホンを知った。音楽好きの私はすぐにカホンに魅了された。がむしゃらにカホンを作った。割と簡単にできたが、しかしそれは見た目だけ。そんなに簡単には行かなかった。ただの四角い箱。シンプルがゆえに難しい。奥が深い。

「カホンとの出会い」

オリジナルカホンへの試行錯誤

とにかくひのき製のオリジナルのカホンが作りたかった。世界に一つのカホンを作る。そのために市販品のカホンは買わなかった。真似をしてしまうのが嫌だった。それでも音の良し悪しは知りたかったので楽器店を試奏して回った。構造や素材はあえて見なかった。

オリジナルカホンへの試行錯誤

REFERENCE MODELの誕生

製作にあたり特にひのきの胴の板厚と響き線のチューニング方式は試行錯誤を繰り返した。打面の素材と響き線の当たりにもこだわった。麻炭や水晶の塗布、和太鼓の亀甲彫りなど音が良くなると思われる事は全てやった。カホンづくり。更なる高みを目指して歩み続けた6年間、地元木材関係者やミュージシャンの協力を得ながらすでに500台を超えるカホンを作った。今年2017年、6年間の集大成であるREFERENCE MODELを完成させた。KOSHIKARIのカホンはこれからもとどまる事なく、まだまだ進化する。

REFERENCE MODELの誕生
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